目的
- 立面ビューの作成
- レベルの作成と編集
- レベルのパラメータ
- 通り芯の高さの調整
準備
前回保存したプロジェクトファイルを引き続き使うか、ここから練習用ファイルをダウンロードして開きます。演習
立面ビュー、といってもまだ通り芯とレベルしかないのですが、レベルの高さを修正するには立面ビューが必要です。建築テンプレートにはすでに東西南北4面の立面ビューがありますが、あえてこれを使わず、新たに立面ビューを作成して、その仕組みを理解しましょう。1. 既存の立面ビューを削除し新たに立面ビューを作成
- プロジェクトブラウザ>ビュー>平面図>1FLを開く。複数のウィンドゥとともに既に開いている場合は、ウィンドウの最大化ボタンを押す。
- 立面記号をひとつ選択、右クリックして[全てのインスタンスを選択]-[プロジェクト全体]
- Deleteキーで削除
プロジェクトブラウザの[立面図]にあった東西南北の立面図ビューが削除され、同時に[立面図]のノード自体もなくなりました。次に新たに立面ビューを作成します。
- 表示タブ>作成パネル>立面図
- マウスカーソルの先端に立面記号が表示される。X1通りの下方に移動して、[TAB]を数回押して、三角形が上を向いたらクリックして確定。
- これを東西北で繰り返して、合計4つの立面ビューを作成する。
- [修正]をクリックし、プロジェクトブラウザを確認する。[ビュー]-[立面図(建物の立面)]に4つの立面ビューが作成されていることを確認。
- 南(下側)の立面記号のいずれか一つの△をクリックして選択。
- 表示された▲(ハンドル)をドラッグして、通り芯全体が入るように移動。
- プロパティウィンドゥで[ビューの名前]を「南」とする。
- (1)~(3)の手順を繰り返して東、北、西の立面ビューを修正する。
- 選択パネル>修正をクリック
【解説:TABキーでトグル】
(2)でハンドルが選択しにくい場合は、△付近をマウスオーバーして[TAB]を何度か押します。左下のステータスバーに「ドラッグ」と表示されたらクリックします。そのほかにもTABキーは意外に重要な役割を果たします。2. レベルのインスタンスプロパティと範囲を修正
立面図でレベルの高さを調整します。- 南立面の△をダブルクリックするか、右クリックして[立面図ビューに移動]
- レベル1を選択し、プロパティウィンドゥを見る。
- [立面図]プロパティ(英語版ではElevationつまり高さ。明らかな誤訳)を200とする。これは設計GLから1FLまでの距離。
- [算定高さ]プロパティを1200に。この算定高さとは、このレベルの「部屋」の面積を算定する水平面の高さ。
- [名前]を「1FL」とすると、「対応するビューの名前を変更しますか?」と聞いてきます。今回は「はい」とします。プロジェクトブラウザの[平面図]のレベル1のビューが1FLに変更さる。
- 同様にレベル2のレベルのプロパティを[立面図]を「4000」、[算定高さ]を「1200」、[名前]を「2FL」とし、「対応するビューの名前を変更しますか?」と聞かれたら[はい]を選択。(この機能は2018移行では廃止されるようです。)
通り芯と同様、レベルは「面」です。立体的な存在範囲があります。これを十分に広げます。
- 1FLのレベルを選択
- 両端の○をドラッグし、十分に広げます。このとき、○を確実に選択するため、○の付近をマウスオーバーして、[TAB]を押して「モデル終点をドラッグしてレベルを変更」と表示されたら選択してドラッグする。
3. レベルをコピーで追加する
3FLとRFL、パラペット天端、ピット、設計GLのレベルを追加します。- 2FLを選択
- [修正|レベル]-[修正]-[コピー]
- 1FL上の任意の点をクリックし、次に垂線スナップを利かせて2FL上の点をクリックし1FL-2FLと同じレベル差で新たにレベルを作成し「3FL」とする。
- 3FLを選択し、[修正|レベル]-[修正]-[コピー]
- 同様に「RSL」を作成。「建物の階」パラメータはチェックをはずす。
- RSLを選択
- 任意の点を選択し、マウスカーソルを上方に移動、キーボードから「600」と入力し「パラペット天端」を作成。
4. レベルを新規に追加する
設計GL(1FL-200)とピット(1FL-2000)のレベルを新規に追加します。- [建築]-[基準面]-[レベル]
- [修正|配置レベル]-[描画]パネル-[/(選択)]
- オプションバーで[オフセット]を「200」
- マウスカーソルを1FL上に移動して、下側に破線が表示されたらクリック。
- 名前を「設計GL」とする。
- 「対応するビューの名前を変更しますか」に「はい」
- 同様に1FL-2000(高さ-1800)のところにレベル「ピット」を作成する。
5. レベルの範囲と表示位置を変える
設計GLと1FLの文字が重なってるので、設計GLだけ少し範囲を広げます。
- レベル「設計GL」を選択。
- 鍵マークが表示されるので、これをクリックしてロックを解除
- マウスを○にマウスオーバーし「モデル終端をドラッグしてレベルを変更」と表示されていたらクリックして範囲を広げる。表示されない場合は何度か[TAB]を押すと表示される。
- パラペット天端を選択
- 符号の近くにある「~」マークをクリック。
- ●をドラッグして見やすい位置に符号を移動する。
6. 通り芯の範囲を修正
通り芯をピットからパラペット天端をカバーするように高さを調整します。
- 任意の通り芯を選択
- ○をドラッグして上下を広げる。
- プロジェクトブラウザで[ビュー]-[立面図]-[東]
- レベルと通り芯の3D範囲を修正する。
- 任意の通り芯を選択
- プロパティウィンドゥの[タイプを編集]
- [複製]を押し、名前を「通芯記号 6.5 mm 下」としてOK
- 平面図以外のビュー記号を「下」にしてOK
- まだ符号の位置が上にある任意の通り芯を選択し、右クリック-[全てのインスタンスを選択]-[プロジェクト全体]
- プロパティウィンドゥのタイプセレクタで「通芯記号 6.5 mm 下」を選択。
- 他の立面図ビューで符号が下になったことを確認する。
【解説:タイプの複製】
タイプは複製ボタンを使っていくらでも増やすことができます。必要になるかもしれないタイプは取っておいて新たにタイプを作って適用するといいでしょう。
保存
次の演習のためにこのプロジェクトファイルに名前を付けて保存します。各チュートリアルでは新たに練習用ファイルをダウンロードできるので、期限切れの体験版を使っている場合は、保存せずに次の練習に進んでください。
- R>名前を付けて保存
- 「演習2.rvt」としてOK
ありがとうございました。
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