2017年7月16日日曜日

基本モデリング演習22 地形と外構

学習内容

地形と外構の演習
  • 地形の扱いかた
  • DWGファイルのリンク
  • 舗装

準備

ここから練習用ファイルをダウンロードして開いてください。
また、ここからリンク用のDWGファイルをダウンロードして適切なフォルダに保存してください。

演習

1. 地形の作成


地形はサーフェスモデルといって、面だけの要素です。地盤面の高さを指定することで起伏のある地形を作成することができます。まずは基本を押さえます。

  1. プロジェクトブラウザでビュー>平面図>外構
  2. プロパティウィンドゥでビュー範囲の編集ボタンをクリック
  3. 下と
  4. マス&外構タブ>外構を作成パネル>地盤面
  5. オプションバーで高さを0、絶対高さを指定
  6. 建物全体を囲むように4点をクリック
  7. サーフェスパネルの✔
  8. 表示タブ>作成パネル>3Dビュー
  9. SHIFT+マウスホイールで視点を回転して地盤が面要素であることを確認する。

2. 起伏のある地形


起伏のある地形を上手に作る手段の一つとして、DWG/DXFファイルの等高線を使用して作成する方法があります。まず、AutoCADで等高線を作成し、さらに等高線に高さを与えておきます。そのファイルをRevitに読み込んで、等高線を利用して地盤面を作成します。

  1. 作成した地盤面を選択し、Deleteキーで削除。
  2. プロジェクトブラウザでビュー>平面図>外構
  3. 挿入タブ>リンクパネル>CADをリンク
  4. 現在のビューのみのチェックを外す
  5. レイヤを「表示」、配置を「手動中心」、配置先を「設計GL」
  6. 準備でダウンロードした「基本モデリング演習22地形.dwg」を選択し開く
  7. 適当な位置でクリックして配置する。
  8. 修正タブ>修正パネル>位置合わせ
  9. X1/Y1通芯を指定して、位置を合わせる。
  10. 表示タブ>作成パネル>3Dビューで等高線が高さを持っていることを確認する。
  11. マス&外構タブ>外構を作成パネル>地盤面
  12. ツールパネル>読み込みから作成>読み込みインスタンスを選択
  13. 等高線にだけチェックを入れてOK。
  14. サーフェスパネルの✔
  15. 表示スタイルをシェーディングにして起伏のある地盤面ができたことを確認する。
  16. 作成した地盤面を選択し、プロパティウィンドゥでマテリアルをクリック。
  17. ライブラリパネルを表示し検索ボックスに「植物」、ドキュメントに追加。
  18. グラフィックスパネルでシェーディングの「レンダリングの外観を使用」にチェックを入れてOK

3. 等高線の表示


地形の状態を見やすくするために、設計GLのビューで等高線と等高線の高さを表示します。
  1. プロジェクトブラウザでビュー>平面図>外構
  2. マス&外構タブ>外構を作成パネルの↘
  3. 等高線間隔(これがメイン等高線)を「5000」、追加の等高線の増分を「1000」にしてOK。
  4. 表示タブ>表示グラフィックス>読み込みカテゴリタブ
  5. 0,S-GRID,S-GRID-IDEN,等高線のチェックを外す。
  6. モデルタブ>地形>メイン等高線 の投影/サーフェスの線分の欄をクリックし、色を赤にしてOK
  7. マス&外構タブ>外構を変更パネル>等高線ラベル付け
  8. 任意の斜面の下と上をクリックして、等高線ラベルを配置

4.車道の作成

道路と歩道を作成します。舗装を使って作成しますが、舗装は重なって作成することができないので慎重にスケッチしてください。
  1. プロジェクトブラウザでビュー>平面図>外構
  2. マス&外構タブ>外構を作成パネル>道路舗装
  3. タイプを編集>複製で「アスファルト舗装」としてOK
  4. 構造の編集ボタンをクリック
  5. 挿入ボタンを押して、作成したレイヤを1行目に移動
  6. 機能を「仕上2(5)」、厚さを「100」、マテリアルのボタンをクリックしてマテリアルブラウザを開く。
  7. ライブラリパネルを表示し、検索ボックスに「アスファルト」と入力、ライブラリパネルから「アスファルト、舗装」を選択しドキュメントに追加
  8. 追加された「アスファルト、舗装」を選択し、グラフィックスタブのシェーディングでレンダリングの外観を使用に✔してOK。
  9. 3行目の構造レイヤを厚さ400とし、同様に「砂利」のマテリアルを選択しOK
  10. OKを何回か押してタイプ編集ダイアログボックスを閉じる。
  11. 描画パネルの選択を選び、リンクされているCADデータを選択して道路を作成する。詳細は動画を参照。

5. 歩道の作成

車道と同様に歩道を作成します。
  1. マス&外構タブ>外構を作成パネル>道路舗装
  2. タイプを編集>複製で「歩道」としてOK
  3. 構造の編集ボタンをクリック
  4. 3行目の構造レイヤの厚さを140
  5. 1行目の仕上レイヤの厚さを60とし、マテリアルのセルをクリックし[...]ボタンをクリック
  6. マテリアルブラウザの左下の○に+のボタン>新しいマテリアルを作成
  7. アイデンティティタブで「インターロック」、グラフィックスタブでシェーディングの「レンダリングの外観を使用」に✔、外観タブで「このアセットを置き換えます」ボタンをクリックし、検索ボックスに「インターロック」
  8. 舗装材 - インターロックを選択し右クリック>エディタで置換、アセットブラウザを閉じる
  9. OKを数回押してすべてのダイアログボックスを閉じる
  10. 描画パネルの選択を選び、リンクされているCADデータの線分を選択して歩道を作成する。詳細は動画を参照。

6. 駐車場の作成

駐車場に駐車スペースのファミリを配置します。駐車場のファミリは標準で添付されているものを使います。
  1. プロジェクトブラウザでビュー>平面図>外構
  2. マス&外構タブ>外構を作成パネル>駐車場コンポーネント
  3. タイプセレクタから「M_駐車場スペース:4800x2400mm - 90度」を選択し、タイプを編集
  4. 名前を変更で「5000x2500mm - 90度」としてOK。
  5. plの値を5000、pwの値を2500としてOK。
  6. プロパティウィンドゥでレベルを設計GLにする。
  7. 建物南側の駐車場の左上隅付近に配置し、水平のフリップマークをクリックて線が緑地側に向くようにする。
  8. 修正タブ>修正パネル>位置合わせ で左上隅に配置。
  9. 配置した駐車場を選択し、修正パネル>配列
  10. オプションバーで「2点間」をチェック。
  11. 任意の点をクリックし、左にマウスを移動してキーボードから3000と入力
  12. 項目数2がハイライトされるので「17」と入力しENTER
  13. 同様に右下隅から左に向かって15個、配列複製する。
  14. 選択パネル>修正

【解説:ファミリの扱い】
ファミリの扱いはファミリによって異なります。ファミリごとにパラメータやその振る舞いを自由に設定することができます。この駐車場ファミリももちろん自作できますので、ここで説明した方法があらゆる場合に当てはまるというわけではありません。

7. 建物部分の切り取り

作成した地形から建物の地下部分を切り取ります。外周に沿って地形を切り取って建物の部分を削除します。この建物の場合、建物の外形は現在1FLの床の外形と一致しているのでこの床のスケッチラインを使って地形を分割します。

  1. プロジェクトブラウザ>平面図>1FL
  2. 選択パネルの▼>面で要素を選択を✔
  3. 床を選択>モードパネル>境界の編集
  4. スケッチラインをすべて選択>クリップボードパネル>コピー
  5. モードパネル>×
  6. プロジェクトブラウザ>ビュー>平面図>外構
  7. マス&外構タブ>外構を変更パネル>地形面を分割>地形を選択
  8. クリップボードパネル>貼り付け▼>選択したレベルに位置合わせ>設計GL
  9. モードパネル>✔
  10. プロジェクトブラウザ>ビュー>3Dビュー>{3D}
  11. 表示タブ>表示グラフィックス
  12. 壁と床を非表示(チェックを外す)にしてOK
  13. 建物内側の地形を選択してDeleteキーで削除
  14. 表示タブ>表示グラフィックス
  15. 壁と床を表示(チェックを入れる)にしてOK


8. 地形の修正とリンクの削除

外構ビューを見ると、舗装を加えた部分などに等高線がややおかしくなっているところがあります。そこで地形を編集して等高線をきれいにしてみましょう。
編集が終了したらDWGファイルのリンクを削除します

  1. 地形を選択
  2. サーフェスパネルのサーフェスを編集
  3. 等高線からずれている位置を探し、同じ高さの点をコピーして等高線上に追加。詳細は動画を参照。
  4. サーフェスパネル>✔

最後にリンクしたDWGファイルを削除します。

  1. 挿入タブ>リンクを管理>CAD形式タブ
  2. 基本モデリング演習22地形DWGを選択>削除
  3. OK

保存(必須ではありません)

  1. R>名前を付けて保存>プロジェクト
  2. 「My演習22.rvt」として適切なフォルダに保存します。

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